初心者からの「財務3表」スピードマスター
著者:國貞克則
発行:2014年6月24日
お金にかかわる読書感想文です。
図書館でみつけて読みました。
本自体は薄く、文章も読みやすくて、計5時間くらいで読めたんですが。
理解まで出来てなくて、もう一度読み直ししてます。
とても良い本なので、財務3表が全く分からない私みたいな方にお勧めです。
この本は筆者様の「財務3表一体理解法」の本をさらに初心者にむけて執筆された本だそうです。
私は「財務3表一体理解法」を会社のひとにおすすめされたんですが、
こちらは少し難しかったので、この本から入ることにしました。
以下、自分なりにまとめた内容です。
絵が汚いのはご愛敬で‥。
第一章 財務3表の「考え方」をマスターしよう
財務諸表(別名:決算書)
会社は最低1年に1回以上、決算が義務付けられている。
会社の儲けの3ステップ
①お金を集める
②集めたお金を投資する
③利益を上げる
この考え方が重要で、財務諸表もこれに則って書かれている。
代表的な財務3表
・貸借対照表(BS=BalranceSheet)
・損益計算書(PL=Profit and Loss Statement)
・キャッシュフロー計算書(CS=Cash Flow Statement)
▼貸借対照表(BS=BalranceSheet)
3ステップの①「お金を集める」②「集めたお金を投資する」に該当
右側の表がお金集め方:
負債の部(返済必要なお金)
∟流動負債(1年以内に返済必要)
∟買掛金 ※代金を支払うまでの記録
∟短期借入金など
∟固定負債(1年以内に返済不要)
∟長期借入金など
純資産の部(返済不要のお金)
∟株主資本
∟資本金
∟利益余剰金(前年からの利益)など
左側の表が集めたお金の使い方:
資産の部
基本的な計算式
収益ー費用=利益
5つの利益
①売上総利益(粗利)
売上高ー売上原価=売上総利益
※商品を作ったり、仕入れした費用を抜いた利益。
②営業利益
※①から販売に使った経費、社員の給与などを抜いた利益。
商品やサービスの販売という営業活動によって生み出された利益。
「本業の利益」といえる。
③経常利益
営業利益+営業外収益ー営業外費用=経常利益
※②以外の雑収入を加える。(自社ビルの空き室を貸す、銀行預金の受け取り利息など)
営業活動とその他の事業活動によって常日頃上がる利益。
経常利益+特別利益ー特別損失=税引前当期純利益
※③に特別利益、特別損失を加えた税引前の利益。
その期だけ特別発生したものを特別利益、特別損失とよぶ。
土地の売却、株の売却、割増退職金(リストラ費用)など。
※④から税金を差し引いたもの
最終的な当期の利益
現金の出入りはBS,PLでは表せない。
上から、
営業キャッシュフロー 3ステップの③に該当
投資キャッシュフロー 3ステップの②に該当
財務キャッシュフロー 3ステップの①に該当
現金及び現金同等の増減額:
現金及び現金同等の期首残高:
期首(会計期間の最初の時点)時点でのキャッシュ・フロー残高。
前期のBSの現金・預金額と一致
現金及び現金同等の期末残高:
現金及び現金同等の増減額+現金及び現金同等の期首残高
財務3表のつながりを見ながら数字を確認
※配当や内部留保がおこなわれ、残った利益が繰越利益余剰金につながる
※利益をあげる取引か確認できる
2.貸借対照表(BS)の負債・純資産合計と資産合計は一致する
※お金を投資する取引か、いまお金がどういう状態にあるか確認できる
※正確にはCSは三か月以内の定期預金、BSは一年以内の定期預金がふくまれるため必ずしも一致しない。
※現金がどう動いたか確認できる。
自分でも絵や図を描いてみると、理解が早まりました。
読むだけだと楽ですが、実際の財務3表を見るとまだ混乱する気がします。
これは慣れていくしかなさそうですね。
第二章は会社設立シミュレーションで3表を実際に書いていくような内容になっています。後程まとめたいとおもいます。